
『神の住む楽園・沖縄』
「三好さんの写真を見せていただいて、目の前に昔さながらのすがすがしいウチナーが再発見され、見事に再現されているのに驚きました。お若いときから沖縄の島々に愛着を持ち続けてこられた三好さんの心根が捉えたウチナーが、ここにはあるんですね。」
そう語るのは沖縄出身の女優で、今回写真集の中に被写体としても登場する平良とみさんだが、彼女の口からでた「すがすがしいウチナー」という聞き慣れない表現がどうも気に掛かる。三好の写真がすがすがしいウチナーとは、一体どういう意味なのだろう。
写真集に掲載されている写真はどれも鮮やかな色合いで、まさに私たちが描く沖縄の風景を写している。有名な西表のマングローブや本島の齋場御嶽といった自然、あるいは那覇の首里城や黒島の豊年祭などの文化はどれも美しい。
写真集を読み終えて平良とみさんの書いていた「すがすがしい」という表現がやっとわかった。沖縄では「すがすがしい」とは「美しい」を意味する言葉だそうだ。